松屋よりうまい吉野家の牛丼の秘密

吉野家のこだわり

 

売上規模こそ最近はすき屋に首位を奪われてしまいましたが、「元祖・牛丼」といえば、やはり吉野家をはずすことはできません。現在、吉野家は、株式会社吉野家ホールディングスの子会社である株式会社吉野家が運営している大手外食チェーンストアとなっています。

 

吉野家は1899年に東京・日本橋で創業された老舗です。吉野家はとにかく牛丼にこだわっているのが特徴で、2003年までは牛丼だけという単品販売をしていました。一時期は、外食大手の低価格競争に追随したこともあり、コスト削減による体制を整えた上でのことですが、牛丼並盛一杯280円という低価格だったこともあります。

 

それ以外では、速い配給スピードなどもこの手の店では人気となる要素です。メイン原料と言えば当然ながら牛肉ですが、これは他の牛丼店と同様に、ほとんどがアメリカからの輸入でした。従って、2003年にワシントン州でBSE感染牛が確認されたことによる輸入停止は、一大事で、一時は牛丼販売の休止に追い込まれました。

 

この時はカレー丼や豚丼など代替商品を緊急投入してしのいでいたのですが、ここが吉野家のこだわりで、そもそも牛丼を休止したのは「アメリカ産牛肉でなければ吉野家の牛丼の味が作れない」ということだったのです。

 

違う牛肉だったらタレの構成配分も変えなければいけないということで、他のチェーンとは一線を画すことになったのです。なる程、「吉野家が一番うまい」という評判も、こうした事から広がっていったのかもしれません。

 

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